$-1\lt q \lt 1$の範囲でラマヌジャンのテータ関数の1つ$\varphi(q)$を
$$\varphi(q)=\sum_{n=-\infty}^{\infty}q^{n^2}$$
と定義しました。
Chapter 5 Lemma 5.2.7
$$_2 F_1\left(\frac{1}{2},\frac{1}{2};1;1-\frac{\varphi\left(-q\right)^4}{\varphi\left(q\right)^4}\right)=\varphi\left(q\right)^2$$
が成り立つ。
この証明にはLemma 5.2.6で証明した下記の式F1を起点として使います。
F1:hypergeometric([1/2,1/2],[1],1-phi(-q)^4/phi(q)^4)=phi(q)^2/phi(q^2)^2*hypergeometric([1/2,1/2],[1],1-phi(-q^2)^4/phi(q^2)^4);
この等式の$q$を$q^2$で置き換えてみます。
F2:subst(q^2,q,F1);
得られた式を使って元の式F1の右辺に現れる超幾何関数を書き換えます。
F3:F1,F2;
元の等式F1の$q$を全て$q^4$で置き換えます。
F4:subst(q^4,q,F1);
得られた式F4を使って等式F3の右辺の超幾何関数を書き換えます。
F5:F3,F4;
この操作を繰り返すことにより$m$を自然数として(正確には数学的帰納法で)次の式は明らかです。
F6:subst(2^m,8,F5);
$m\rightarrow \infty$とすると$q^{2^m}\rightarrow 0$となり、$\varphi(\pm{q^{2^m}})\rightarrow \varphi(0)=1$となります。これと、
'hypergeometric([1/2,1/2],[1],0)=hypergeometric([1/2,1/2],[1],0);
および超幾何関数とテータ関数の必要な点での連続性により、
lhs(F6)=phi(q)^2;
が得られます。